少し投稿できない日が続きましたので、取り返すべく頑張ります。

さて!今回は語彙力について独り言。
そんな難しい話ではなく、グルメリポート(食レポ)の話。

先日、馴染みの患者さんと雑談していたら、最近の食レポの世界がレベル低いんじゃないか!?という話でおおいに盛り上がりましたので、皆さまにも問題提議しようと思いますw

そもそも食いしん坊万歳などでご活躍しておられたレジェンド、山下真司、木之本亮、辰巳琢郎などの方々はとりあえずおいておいて…(後でね)

昨今のレポーターの語彙力はたまた人間力に苦言を呈したい。もの申したい訳です。

まず、思い浮かべて頂きたい。畑で収穫した泥つきの大根をたいして洗わず食わされている若手芸人、もしくは半人前女性タレント…

映像出ました? 彼らはなんて言ってますか?

『甘~~~い!』

って言ってませんか? 言ってますよね?

そう。まず、憂う点として彼らは

『とりあえず甘いって言っておけ』

これです。苦味は?香りは?歯ごたえは?とりあえず甘ければ野菜はいいものなのか?
苦味が魅力の野菜や歯ごたえを楽しむ食材のレポートをした時にどんな言葉をチョイスするのか。

そして、つぎなるタブー(かってにタブー化)

『柔らかぁぁぁ~~い!!!』

柔らかいのが正義か!じいさんか君は!

先に触れたレジェンドのレポーターは漬物食って泣いてました。
これは漬物の味をどうこうではなく、その背景に泣いてるんですよ。
木之本亮は漬物の向こうにある日本の原風景に涙してるんですよ。

グルメリポーターという「人に伝えるお仕事」をしている方に聞きたい。

海老の料理を出されて

『ぷりっぷり!!』って絶対言わないでレポートして見てください。

海老=ぷりぷり

この誰もが思いつく表現を回避して海老の魅力を伝える。これができたら大したものです。

わたくしですか? これ程人のこと言うなら出来んだろうな? はい、ごもっとも。
これは机上の計算ではきっと無理です。
海老漁師の奥さんのあかぎれた手や、旦那さんが大病して青汁飲んで健康を取り戻した、などの背景のストーリーが求められます。今ここで考えても無理、というものです。

1つのことを伝えるには、その背景にまつわる10のことを知らないと伝え切れない。

わたくしがお伝えしたかったのはまさしくその事なのです。(無理矢理)

皆さんも今度海老食べる時にひとつ考えてみてください。