ハイ。前置きが長すぎてまったく本題に入れませんでしたね‥

よく患者様に聞かれます。「膝が痛いんだけど通販のアレは効くのかい?」

アレとは健康食品系の通販で見ない日はないアレですね。爆発的ヒットを記録した飲むヒアルロン酸のアレです。

膝の痛みでヒーコラ言ってた奥様がシャンシャン歩いてしまってるアレです。

パンドラの箱を開ける気分wですが、これは心を鬼にして言わなければならない。

「答えはわかりません」

‥‥なんじゃそりゃ! ですが、まぁお聞きください。

少なくとも膝の痛みでヒアルロン酸を経口摂取しても、胃で消化されるだけです。ハイ

間違っても膝の軟骨成分が補われてシャンシャン歩けません。

では、なぜわからないのかと言うと(このテーマは結構永遠なんですが)

広告で言われてるように、調子が改善されている方も間違いなくいらっしゃる。(多分)

プラシーボ効果(プラセボともいふ)だと言う意見が支配的です。

プラシーボ効果? 「思いこみ」という人間の不思議な自浄能力です。

「こんなに高いんだから効く」という暗示の力恐るべし。

他に考察すべき可能性はないのか? 色々考えました。というより今までの経験の中で感じていたことですが‥

・そもそもあまり痛くなかった説
いきなり大胆な説でたいへん恐縮です。もちろん膝の痛みで苦しんでいる方大勢いらっしゃるので、全員とは一言も言っておりません。ある特定の方たち、ということです。
では、ある特定とはどんな方なのか? 気になりますねぇ
「体のどこかが痛い、もしくは不調でないと気が済まない方」という方が実際いらっしゃるのです。だいたいは自覚はありません。あくまでも個人的な感想ですが。

・原因が膝ではない説
膝の軟骨がすり減って痛い。 このくだりは間違いなく通販番組で連呼されます。
しかし、本当にそうなのか? 整形外科の先生のお話を聞く機会がありましたが、軟骨がすり減ってまったくなくなっても全然痛くない人もいる。なんだそうです。同感です。
同感の根拠として膝の構造上、痛みを感じる部分は骨と骨の継ぎ目ではなく関節包という部分に集中するからです。(継ぎ目とは少しだけ場所が離れます)

わたくしの経験上
「膝が痛い方の大半は股関節及び内転筋群の硬さに由来する」
まじめな見解で申し訳のですが、実際膝が痛い方の施術は最初に痛み方をお聞きして2つのパターンに分類して行います。大半は膝由来ではないです。その場合は股関節と内転筋のストレッチを使います。膝由来の場合は鍼が効果的です。

ヒアルロン酸に限らず、コラーゲン鍋食べても翌日お肌はぷるぷるにはなりません。疲れた体にタウリン1000mg‥って1gのタウリンでやれるのか?! 
何でもそうですが、思う気持ちが重要ってことです。

結論。健康食品は効くのか? 「効きます。でもアナタ次第です。」

前編で長々書いたようにわたくしは通販番組という一つのカルチャーが大好きです。
世の中の流行りを無視したかのような独自のトレンド。聞いたことすらない出演者の俳優、女優さん。都落ち感が半端ないかつての売れっ子タレント。協力の度合いが桁違いのスタジオの観客。すべて素晴らしい。

⚠あくまでも個人的な見解です。当ブログの効果には個人差がございます。