「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く」
あまりに有名な、浪越徳次郎氏の決め台詞であります。そしてワタクシ的にはなかなかの功罪だと、浪越氏をちょっぴり恨めしく思うわけです。

まず、マリリン・モンローを日本滞在中に連日指圧したことで、TVなどでは美談、武勇伝?として語りつがれているのですが、敢えて言おう!

「そんなに何時間も、しかも毎日ゴリゴリ揉んで、マリリンどんだけこってんのよ!」
「徳次郎も気をつかえよ! ジョーディマジオがイライラしてんだろ!新婚旅行だからさぁ」

浪越氏の大ホームランによって「揉めば揉むほどコリは取れる」

という公式が近年にいたるまで広く認知されることとなります。

もちろんすべてを否定するわけではない。ニーズがある以上答えるべきだろう。

敢えて言おう!

「筋肉を柔らかくするのに力はいらない!」

近年、カリスマと称される治療家の台頭により新しい治療スタイルが続々と生み出されている。

私も愛してやまない筋膜リリースやトリガーポイントなどはそもそも患部に触らなかったりする。

往診先で、フレイル(次回予告をちらつかせる)予備軍の、筋肉が著しく落ちた患者様のご家族が

「もっと強く長く揉まないとよくならないのでは?」などとおっしゃいますので、「まずはアナタの頭を柔らかくしなきゃね・・・」と思ったものです。

マッサージや指圧のなんたるかを語るな! この素人が!
、とお思いの方は誤解なさらずに。ワタクシもマッサージの有効性は実感しております。

リラックス効果です。脳がリラックスすることによって筋緊張が和らいだり、消化活動が活発になたり・・・現代人には大事な要素ですね。

ともあれ、浪越氏の治療家としての偉大な功績に敬意を払いつつ、ワタシは我が家のマリリンモンロー? うちのかみさんのマッサージをしているわけです・・・

次回はアフターコロナに介護業界が今から戦慄・・・!

フレイルって最近聞いたことあるかも・・の巻。