はい、まるたけの竹澤です。

思えば2月の最終週からコロナ自粛が始まり、高齢者施設は軒並み出入りできなくなりました。

施設側の対応はもちろん当然の選択です。

私も再開に向けて待機状態ではあったのですが、すでに丸3ヶ月に迫ろうとしています。

世の中がアフターコロナというコロナ後の新しい社会生活を模索する中、患者様がとても心配です。

『フレイル』

まだまだ認知度の低いキーワードですが、これから目にする機会も増えて来るのは間違いない言葉です。

健康な方が身体的に機能の低下により、要介護の必要なおちいる中間点、といったらよいでしょうか。

足腰が弱る→出かけるのがおっくう→社会的に孤立する→精神的にも塞ぎ混む→さらに出かけるのがおっくうになる→さらに…

肉体的、精神的、社会的フレイルはすべてが密接に関係しております。

私の高齢者の方に対する役割は単に体の不調を改善することにとどまらず、毎週顔出していろんなお話したりする刺激なんですよ。

高齢者の方の日常生活って実はトレーニングだったり、リハビリだったり身体的、精神的な健康を維持する機会なんです。

再びお伺いした時に、皆さまの筋力が著しく落ちてる恐怖に今から襲われております。

思えば人類の歴史は様々な感染症との戦いです。昔はウイルスって何?って感じだったはずだし、手洗いなんて意識は誰もなかったし。そんな中で人類は新しい常識を上書きしながら生きてきたのですよね。

新しい生活様式って、きっとしばらくは試行錯誤の中でいくのでしょうが、直接患者様に手で触れてはいけない、なんてルールができたらとても悲しいなー

直にさわる感覚や温もりって意識してないけどたぶん大事なこと。

『手当て』 もっとも原始的な治療方は手をあてがうこと。それだけで安心する。そんなもんです。